【わたなべぽん】自分を好きになりたい。自己肯定感の低さで悩む人へ

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「自分を好きになれない」と悩んでいる人は意外と多いのではないでしょうか。

本やに行くと、ありとあらゆる自己啓発本が棚いっぱいに並んでいますよね。

自己啓発本って鼻息荒くて苦手・・・

あのテンションについていけないのよね・・・

そんな人も肩の力を抜いて読むことができる本。

自己肯定感を上げるためにやってみたこと 自分を好きになりたい。

今日はこちらを、ぽんさんと同じく自己肯定感の低さに悩む主婦の一人として紹介します。

こんな人におすすめ

自己肯定感の低さに悩んでいる人
がむしゃらじゃなく前向きになりたい人
親との関係に悩んでいる人
自分を好きになりたい人

私はこの本を読んで、自分を責めていた気持ちが軽くなって読む前より心が楽になりました。

目次

自分を好きになりたい。は自己肯定感に悩むわたなべぽんさんが書いたコミックエッセイ

著者のわたなべぽんさんと言えば、「スリム美人の生活習慣を真似したら 1年間で30キロ痩せました 」で有名な漫画家さんです。

この「スリ真似」の他にも「ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました」シリーズや「やめてみた。」シリーズなど、人気のコミックエッセイを多数出版されています。

ぽんさんのコミックエッセイは、気取ったところがなく自分のダメなところと真正面から向き合って問題を解決していくのが見どころの一つです。

時には落ち込んだり、泣いたりしながらも自分を励まして困難を乗り越えていく様は本当に共感できて自分もがんばってやってみよう!とやる気にさせてくれます。

そのぽんさんが書いた自己肯定感についての本がこの「自分を好きになりたい。」です。

自分を好きになりたいでぽんさんがやったこと

  • 自己肯定感が低くなった原因を考える
  • 子供の頃の自分と対話して「こうしてほしかった」を拾い上げリストにする
  • リストに書いてあることをひとつひとつやってみる

自己肯定感が低くなった原因を考える

ぽんさんの母親はかなり気性の激しい厳しい人でした。

ぽんさんは忘れ物をするとぶたれて説教されたあげく、素っ裸で外に放りだされたり。

「お前なんか産むんじゃなかった。いらないからどっか行け」

幼少時代こんな言葉を投げつけられて次第に「私はダメな人」「自分が嫌い」と思うようになっていきました。

子供の頃の自分と対話して「こうしてほしかった」を拾い上げリストにする

家でテレビを見ていると、あるドキュメンタリー番組に年配のおばあちゃんが出てきます。

おばあちゃんの若いころは戦争で勉強どころではなく、進学したかったことを親に言い出せないまま年が過ぎてしまいました。

しかし、自力で勉強して高校受験に合格します。

今なら時間もあるし、お金も自分でどうにかできるから元気な内にチャレンジしてみようと思ったのよ

ぽんさんは高校生おばあちゃんを見て、自分が子供の頃親に言い出せなかったことを思い浮かべます。

「本当はピンクや赤の服じゃなくて青や緑の服が欲しかった」

「ノートや鉛筆も自分で選びたかった」

「そもそも私のことぶたないで欲しかった」

心が痛むと同時に、ぽんさんの中から”子供の頃の私”が飛び出してきました。

その子供が今でも小さな頃の辛かった記憶を思い出して、「あの時本当はこう思っていたのに」

「こうして欲しかった」と語りかけてきます。

そして普段から感じている自信のなさや、自分が人として欠けているのではという疑問も実は小さい時の自分が抱いていた気持ちだったと気づきます。

この小さな子供の自分がやりたくてもやらせてもらえなかったこと、できなくて投げ出してしまったことをぽんさんはリストにしてもう一度やってみることにしました。

リストに書いてあることをひとつひとつやってみる

  • 昔母親に「似合わない」と否定された金の腕時計を手に入れる
  • 歯磨きカレンダーを完成させる
  • 逆上がりをできるようになる

ひとつひとつは些細なことです。

それをひとつひとつやってみながら、ぽんさんは「小さな私」に声をかけ続けました。

あの頃できなかったことを、励ましたりほめたりしながらやってみることで自分の力でできるようになったことを実感していきます。

過去にあったことは今更変えられないけれど自分の力で今を幸せに変えていけるのだとしたら過去を責めたり囚われたりせずにいきていけるかも知れない

私を好きになりたい。[第5話 子供の頃、して欲しかったこと]

自分を好きになりたい。で特に印象深かった話3つ

  • ほめられたことを信じてみる
  • 自分で自分をいじめない
  • みんなと同じことができないことをコンプレックスに感じない

ほめられたことを信じてみる

人に褒められたらつい力いっぱい否定してしまうぽんさん。

自己肯定感が低いと、人から褒められることになれていません。

私もつい「そんなことないよー!!」と口をついて出てしまいます。

またそんな自分を振り返って小さな自分に声をかけます。

ほめられたことは素直に喜んで自信を持っていいんだよ

自分を好きになりたい。[第7話 ほめられたことを信じてみよう]

私も「そんなことないよー!!」の代わりに素直に「ありがとう」と言えるように練習しています。

自分で自分をいじめない

4年ほど前からジャズボーカルを習っているぽんさん。

あるときひょんなことからライブのお誘いを受けステージで歌うことに。

そのレッスンの最中先生にこんなことを尋ねます。

「ステージに立ったときお客さんに『下手クソだな~』『ブスだな~』『つまらないなぁ』なんて言われていないか不安になったりしませんか?私歌も容姿も自信がないから人前に出るの怖くて・・・」

自信ない人あるある・・・

私も人前に出ないといけないとき、ぽんさんと全く同じことを考えて足がすくんでしまう・・・

それに対して先生は「誰かに言われたことあるの?」と尋ねます。

子供の頃にあったけれど、今はないですとぽんさん。

すると先生はこう言いました。

じゃあそれは誰かの言葉じゃなくて自分の言葉よ

自分で自分をいじめてるの

自分を好きになりたい[第8話 初めてのライブ]より

誰に言われたわけでもないのに自分で自分を追い詰めていたんですね。

そんなぽんさんに先生はさらにこう続けました。

「ステージに立つときは自分だけは自分の味方でいてあげて

結局この言葉に救われたぽんさんはライブでも伸び伸び歌うことができ、少しずつ自分を好きになっていったのでした。

自分だけは自分の味方でいてあげて。

単純なことなのに今まで考えたこともありませんでした。

誰かを許せなくても幸せになっていい

個人的に本の中で一番印象に残っている話です。

上京したのを機に実家の母親としばらく絶縁状態だったぽんさん。

地元の友人が遊びに来た時ぽろりとその話をしてしまいました。

すると友人は、こう言います。

ぽんも子供産んでみたらわかるよ。どんなことがあっても結局親子は親子なんだからさ。お母さんを大切にしてあげてよ~

それに対してぽんさんの中の小さな私が泣きながら訴えるんです。

許さないといけないの?お母さんを許せない私は悪い子なの⁉

友人が帰った後、ぽんさんは「こんな自分が人の親になれるわけない」と落ち込みます。

この体験、親との関係に問題がある人なら誰でも体験したことがあるんじゃないかなあ。

私は父親との関係が今まさに絶縁状態で、家や家族を捨てた父親が許せないしこれから先も変わらないのではと感じています。

でも世の中には一定数「どんな親でも親は親なんだから」という考え方の人がいて「許してやりなよ~」と圧力をかけてくる。

本では帰宅した夫君がぽんさんにこんな言葉をかけていました。

ぽんちゃんはお母さんを許せないことに罪悪感があるのかもしれないね~

罪悪感があるとついいろんなことをガマンして生きなきゃって思ってしまうけど

僕は”人は誰かを許さないままで幸せになってもいい!”と思うんだよね

自分を好きになりたい。[第10話 誰かを許せなくても幸せになっていい]

心のどこかで母親を許したいと思っているのに許せない自分が許せない。

だから自分が幸せにならないよう自分を否定して生きてきたのかもしれない。

ぽんさんはそう本に綴っていました。

誰かを許せない人生というのは辛いです。

考えないと思っても、ふとしたとき思い出して自分でも言いようのない気持ちが沸き上がってきます。

それをよしとできない自分が心のどこかにいて、自分で自分を苦しめてしまうんです。

許さなくてもいいよ、って言ってもらえたことで、ぽんさんは自分で自分を罰する気持ちから卒業できたのではないかなと推測しました。

自分を好きになりたい。を読んで変わったこと

最後、エピローグの中でぽんさんはこう綴っています。

本当に自分が嫌いでどうなってしまってもいいのなら”好きになりたい”なんてことも思えないはず

自分を好きになりたい。エピローグ自分が好きということより

この言葉は私の心の中にすんなり入りこんできました。

本当にその通りだったからです。

本を読み終えた後、肩の荷が下りたような、心が軽くなったような不思議な気持ちになりました。

そして読む前より自分のことを許せるようになっていました。

ぐいぐい背中を押してくる本ではないけれど、自分から一歩踏み出してみようと思わせる一冊です。

自分のことが好きになれなくてつらい人にはぜひ一度読んでみてもらいたい。

心の重荷が少し軽くなるかもしれません。

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