トレーニングジムに通う人のうち、1年後も継続している人はどのくらいかご存知ですか。
なんと全体の90%の人は1年以内にやめてしまうそうです。
いつの間にか行かなくなってお金がもったいないから退会したのよね
ジムに通ったことがある人なら、一度は経験したことがあるかもしれませんね。
運動ってどうしてなかなか続かないの?
どうしたら運動を続けられるようになるの?
この記事では、「運動が続かない意外な原因」と「モチベーションに頼らない習慣化」について調べたことをわかりやすくお伝えします♪
ダイエットで運動が続かない原因は?
ダイエットや運動に限らず、私たちがなにかを習慣化したいと行動を起こすとき、一番に邪魔をしてくる存在。それが脳です。
脳は行動しなさいって命令するところじゃないの?
脳は変化が好きじゃないんだよ
脳は新しいことを始めようとすると、これまでの習慣を維持しようと抵抗します。これは脳が私たちの身体を守るためであり、「習慣引力」や「現状バイアス」と呼ばれています。
この新しいことに抵抗する脳の働きによって、ダイエットや運動が三日坊主になってしまうのです。
ダイエットが続かない人の特徴
- モチベーションで解決しようとしてしまう
- いきなり大きな習慣を始めようとする
- 目標が明確ではない
ひとつずつ見ていきましょう。
モチベーションで解決しようとしている
モチベーションは高いほうがいいんじゃないの?
確かにモチベーションは高い方が明らかに運動の効率もあがりますよね。
「今日はやる気があるからいつもよりちょっと長く走ってみよう!」
といつも以上にがんばれたりします。
いつもよりがんばれるなら問題なさそうだけど・・・
問題はモチベーションの持久力なんだ
脳の中でモチベーションを高める場所と、なにかを習慣化するところは違っていて、それぞれに特徴があります。
例えるなら、モチベーションは短距離走が得意な選手。
なので一瞬すごいパワーでがんばれたとしてもずっと続けていくことはできません。
しかしほとんどの人は、モチベーションを高く保つことで運動を習慣化しようとしてしまいます。
その結果、モチベーションが上がらないと運動を続けることができないと思い込み挫折してしまうことになるんです。
いきなり大きな習慣を始めようとする
今日から毎日ジムに通って筋トレするぞ!!
待って、待って!いきなり張り切り過ぎは危険なんだよ!
初めに話したように脳は習慣を変えることを嫌います。
大きな変化であればあるほど抵抗も大きくなり、続けることは難しくなるのです。
特にこれまで運動習慣のなかった人が運動を習慣化することはそれなりの時間が必要。
このことをわかっていないと、突然0を100にするような目標をたててしまいせっかく運動を始めたものの失敗に終わってしまいます。
目標が明確でない
ひよこちゃんは運動してどうなりたいの?
う~ん、とりあえず痩せたい…
あなたはなんのために運動して、その結果どんな生活を送りたいのか答えることができますか?
具体的な未来を思い描くことで、脳内では幸福物質である「ドーパミン」が分泌されます。
ドーパミンはなりたい姿を明確にイメージすればするほど、分泌されやすくその結果成功に近づくことができるとされています。
反対になんとく痩せたい、運動は体にいいからなど、特に強い動機がない場合はモチベーションが下がったとき、運動を続ける理由が見つからず、途中で挫折しやすくなります。
ダイエットで運動を続けられるようになるコツ
脳が邪魔してくるんじゃ習慣化なんて無理じゃない…?
大丈夫!逆に脳の機能を習慣化に利用してやるんだ!
具体的な方法をみていきましょう。
- 小さな習慣から始める
- 例外ルールを決めておく
- 仲間をつくる
小さな習慣から始める
例えば習慣化したい目標を「毎日ランニングをする」こととしましょう。
これをいきなり始めてしまうと、何度も話している通り、脳の抵抗に合ってしまい、3日坊主になりがちです。
そうならないために、まずは「失敗しようが無いほど小さな目標」を考えます。
「ランニングシューズを履いて外に出る」
ランニングを習慣化したいのであればこれくらいの目標で大丈夫。
外に出るだけ?走ってないじゃん…
たったそれだけ?って思ってでしょ?それがねらいなんだ
そんなの失敗しようがないよ、ただ靴はいて外にいくだけじゃん
失敗しようがないってところがミソなんだ。毎日走らないといけないって思って外に出るのと、とりあえず靴を履いて外に出ればよし、では始める前の気持ちも全然違ってくるでしょ?
気が乗らなければそのまま帰っても今日の目標は達成しているんです。
せっかく外に出たから走ろうと思うなら、走ってみるのもいい。
とにかく小さくはじめることです。
小さな習慣なら、脳にとってもそう負担になりません。
小さな習慣を続けていると、行動の司令を出していた脳にも変化が起こり始めます。
これまでモチベーションを操っていた持久力のない場所から、無意識にやっていることを操っている場所に変わりモチベーションに関係なく続けることができるようになるのです。
普段歯を磨いたり、スマホを見たりすることはがんばらなくても自然とやってますよね。
そして小さく始めて「続けられている」という実績を積み重ねることで自信にもつながります。
例外ルールを決めておく
せっかく3日間走ったのに今日は雨だからいけないや~
急な予定や自分ではどうにもならないことのせいで計画通りに物事がすすまないのはよくあること。
こんなとき「例外ルール」を決めておくと習慣化を途切れず続けやすくなります。
「雨の日は家の中でストレッチをしよう」
決めている習慣通りに行かないときは、代わりにこうすると決めるだけです。
真面目な人や完璧主義な人は、習慣が一度途切れてしまうとそのまま続けること事態をやめてしまうことがあります。
こんなとき例外ルールをつくっておけば、計画どおりに行かないときでも、「今日はこれだけやったからよし」と自分を許すことができ、また次の日から習慣を続けやすくなります。
確かに一回続けられないともうどうでもいいや~って気分になっちゃうんだよね~
大切なのはできない期間を長くしないこと。長い目で見て続けられることが大切だからね。
仲間をつくる
一人だとついついさぼりがち…
じゃあ今日3時にジムの前集合ね!
え?あ、わかった、行くよ
自分ひとりだとサボりがちでも人と約束してしまうとそう簡単に破れないですよね。
これは人間が自分との約束よりも他人との約束を守ろうとする性質を持っているからだそうです。
同じ目標を持った仲間が近くにいれば、お互い励まし合うことで運動習慣も続けやすくなります。
友達いない…
………
そんなときこそSNSの出番さ!
実際に周りで同じような仲間を探すのが難しいときには、SNSを利用しましょう。
ツイッターでもインスタグラムでも運動を続けたい、ダイエットを続けたいといった人を一瞬で探すことができます。
そこで自分の目標を宣言するもよし、友達を探して励まし合うもよし、目的に合わせて使い分けてみましょう。
モチベーションに頼らずとも運動を習慣化することはできる
ここまでを簡単にまとめると、
- 新しい習慣が続かないのは、脳の仕組みのせい
- モチベーションに頼る習慣化は無理がある
- 運動を習慣化したいなら小さい習慣から始める
- 例外ルールを決めておく
- 仲間を作る(SNSも可)
モチベーションは天気のようなもの。
常に維持することはできないため、運動を続けるためにモチベーションを上げ続けることは非効率なんです。
だから簡単に続けられる習慣化の方法が必要になってきます。
「毎日腹筋100回やる」のと、「毎日1回だけやる」のでは始める前のハードルの高さも違いますよね。
まずは小さく始めて、無意識に続けられるように習慣化しましょう。
できない日は例外ルールに則って自分に逃げ道を作っておきましょう。
続けられているということが、小さな実績になり自信にも繋がります。
よければ試してみてくださいね、それではまた。